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Hibino, T. Yamamoto, K. Yakushiji , T. Taniguchi, H. Kubota and S. Yuasa DOI:10.1002/aelm.202300581 用語解説 不揮発性メモリー 電源を切っても記憶情報が保持されるメモリー。[参照元へ戻る] MRAM (STT-MRAM, SOT-MRAM) 磁気ランダムアクセスメモリーの略称で、不揮発メモリーの一種。記憶素子MTJの磁石の向きで”0”、”1”の情報を記憶する不揮発メモリー。現在、複数のタイプのMRAMが実用化または研究されている。 主なものとして、STT-MRAMとSOT-MRAMがある。 STT-MRAMはスピン移行トルク型MRAMの略称で、大容量、低消費電力などの特徴を持つ。現在広く実用化されているが、超高速動作を苦手としているため、演算チップ内で用いられる高速メモリーへの適用は難しいとされる。 SOT-MRAMはスピン軌道トルク型MRAMの略称で、スピン流を生成する微細配線の上にMTJを載せた構造のMRAMである。書き込み時と読み出し時に違う経路で電流を流すため、STT-MRAMよりも高速の書き込み/読み出し動作が可能となる。このため、SOT-MRAMは演算チップ内の高速メモリーへの適用が期待される次世代型MRAMとして研究開発が進められている。[参照元へ戻る] アモルファス 原子が無秩序(ランダム)に並んだ固体材料。非晶質、ガラス質とも呼ばれる。ただし、アモルファス材料でも、1~2ナノメートル(数個の原子が並んだ空間)という非常に狭い範囲内では原子の並び方にある程度の規則性がある場合もある。本研究で開発されたアモルファスW-Ta-B合金でも、1~2ナノメートルの範囲内では原子の並び方に局所的な規則性が見られる。[参照元へ戻る] W-Ta-B合金 タングステン(W)、タンタル(Ta)、ホウ素(B)からなる合金。[参照元へ戻る] スピン流 電子はマイナスの電気を帯びているとともに、小さな磁石の性質も持っている。この磁石の性質を「スピン」という。固体中の電子の流れが「電流」であるのに対し、スピンの流れを「スピン流」という。スピン流をMTJの磁石に注入することにより磁石の向きを反転させることができるため、スピン流を用いたMRAMの情報書き込みが可能となる。 微細配線に電流を流すと、スピンホール効果と呼ばれる物理現象により、電流と垂直方向にスピン流が生成する。小さな電流密度で大きなスピン流を生成できる材料(つまり、高効率にスピン流を生成できる材料)を用いれば、SOT-MRAMの書き込み消費電力を低減することができる。[参照元へ戻る] 微細配線 金属または合金を幅100ナノメートル前後の細線状に加工したもの。微細配線は、半導体チップ内のトランジスタや記憶素子の間を電気的に接続するために用いられる。SOT-MRAMでは、情報書き込みに用いるスピン流を生成するために、特殊な材料からなる微細配線が用いられる。[参照元へ戻る] 記憶素子、MTJ メモリーチップ内で”0”、”1”のデジタル情報を記憶する素子。 MTJ(英語のMagnetic Tunnel Junctionの略、日本語では磁気トンネル接合)は、MRAMの記憶素子である。MTJは非常に薄い絶縁体層(トンネル障壁という)の両側を2枚の強磁性層で挟んだ基本構造を持っており、両側の強磁性層の磁石の向きが平行(同じ向き)か反平行(反対向き)かによって”0”、 ”1”のデジタル情報を記憶する。情報の書き込みは、片方の強磁性層の磁石の向きを反転させることによって行われる。 STT-MRAMやSOT-MRAMでは、トンネル障壁に酸化マグネシウム(MgO)、強磁性層にコバルト・鉄・ホウ素(Co-Fe-B)合金が用いられるが、この基本構造のMTJは2004年に産総研によって発明された。この基本構造のMTJはハードディスク(HDD)の磁気ヘッドや磁気センサーにも用いられている。[参照元へ戻る] 書き込み消費電力 メモリーに1ビットの情報を書き込む際の消費電力のこと。不揮発性メモリーの場合、トータルな消費電力のうち書き込み消費電力の割合が最も大きい。[参照元へ戻る] 書き込み電流密度 微細配線の単位断面積当たりの書き込み電流値のこと。書き込み電流密度が低いほど書き込み消費電力が小さくなるので、書き込み電流密度は書き込み動作のエネルギー効率の善し悪しを判断する指標となる。[参照元へ戻る] 結晶 数ナノメートル以上の範囲にわたって原子が格子状に規則正しく並んだ固体材料。[参照元へ戻る] 半導体チップ製造工程 半導体チップを製造する工程全般のこと。シリコンウエハー上にトランジスタを作製する「前工程」、さらにその上に微細配線や記憶素子を作製する「配線工程」、ウエハーからチップを切り出してパッケージングする「後工程」、などがある。論理チップの製造工程では、配線工程の最後に400 ℃の高温で熱処理を行うため、半導体チップ内の全ての構成部品は400 ℃の耐熱性を持っている必要がある。[参照元へ戻る] 演算チップ 論理演算や計算を行う半導体チップであり、コンピューターの頭脳として機能する。CPU、GPU、システムLSIなどがある。[参照元へ戻る] 待機電力 メモリーの記憶情報を保持するために必要な消費電力。不揮発性メモリーの場合、待機電力は基本的にゼロ。[参照元へ戻る] β-W A15型と呼ばれる特殊な結晶構造を持つタングステン。安定な結晶構造ではなく、薄膜では300 ℃以下の温度で他の結晶構造に変化してしまうため、耐熱性が低い。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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